昨年の日本選手権のあと(5月か6月くらい)、ある方のご紹介でゴールドウィンさんとヒュドールさんとお会いすることになった。
これは、昨年3月のメルボルン世界選手権で多くの選手が着用し、好記録・好結果を出していた水着(FS-PRO)はどんな水着なのか?フェルプスが絶賛している水着って?ピーターが違約金を払ってまで着用した水着ってどんなものなのか?私自身が本当のところを知りたいと思い、その水着(FS-PRO)に興味を持ったことが始まりだったと記憶しています。
それまで(昨年の日本選手権まで)私はアリーナ社のエールブルーが好きで、レース用の水着でそれを使用していました。これは以前のスピード社の水着やアシックス社の水着と履き比べて、素材が軽く感じたことと、履き心地やフィット感が好きだったことが使用していた理由である。
ぶっちゃけ今だから言えるが、以前のスピード社の水着は私の好みではなかった。なので、ゴールドウィンさんとヒュドールさんと初めてお会いするときも、はっきり言ってその水着に対して半信半疑の状態でした。
しかし、実際にFS-PROを目にし手にした時に、衝撃が走りました。
「かるっ!(軽いの意味)、うすっ!(薄いの意味)」
こんな水着があったらいいなと思っていた物が、現実に表れたような感覚で、直ぐにプールで試してみたいと思いました。
これまでの水着と違い、少し小さめで素材が堅い感じの水着だったので、履くのに若干時間を取られ(今は慣れたので時間がかからない)大変でしたが、プールに入ったとたん、更なる衝撃が走りました。これまでの水着とはひと味もふた味も違ったのです。
この時から、私の中でFS-PROが一番のお気に入りになったのです。
それから昨年の夏以降の試合では、FS-PROを着用してレースをするようになり、実際に日本実業団でも日本選手権のタイムを上回ったし、国体でも自己記録を更新することができました。
そして、私がスピード社の水着の虜になったその流れで、今年の選考会前に、日本メーカー3社が新作水着を発表したように、私の手元にもスピード社の新作水着(LZR RACER)を届けていただいたというわけである(間に合わせていただきありがとうございました!)。

もちろん、この水着を着たときにはFS-PRO以上の衝撃が走ったことは言うまでもありません。ただ、世界記録が連発しているからとか、日本代表では着れないとか、そういう問題ではなく、ただ単に自分が気に入った水着を着るという、純粋というか単純な気持ちで、この水着を選び着用したに過ぎません。
この水着を着ると浮く感じがするとか、抵抗が少なくなり速く泳げるとか、もちろんそういったことがないとは言いませんが、やはりそれを着る選手がしっかりと努力して、肉体を作り上げていかないことにはタイムが縮まることはありえません。
実際、私もLZR RACERを着用して出場しましたが、自己記録を縮めるどころか、決勝にすら残ることができませんでしたし(爆)。
私が思うに水着の物理的な効果よりも、自分の気に入ったものを着たり使ったりすることで(水着だけではなく)、心に安心感が生まれるなどの、精神的な部分への影響が大きいのではないかと感じています。
私も今回はLZR RACERを着て泳ぐことが楽しみで仕方ありませんでしたし、緊張などせずにずっとワクワクしていましたから。。。
長々と書いていしまいましたが、何だか私たち(松本も含め)が「話題の水着に流されて着たんじゃないか?」と一部で思われていたようなので、スピード社の水着を選んだ経緯や理由をちょっと知って欲しかっただけです。決して、スポーツ新聞各社の報道を煽っているわけではありませんので、どうぞ悪しからず。
まぁ、選手としても指導者としても、着たいものを着たいし着させてあげたいと思うのは自然ですよね。そして、1/10秒・1/100秒を争うことになるのであればなおさらだと思うのですが。
最後に、スピード社の水着を選んだ理由のひとつに、ゴールドウィンさんやヒュドールさんの方々の誠意や人柄の良さがあったことを付け加えておきます。